古本買取大阪 | 古本買取のモズブックス

■著者名：岡本良一・内田九州男（編）
■出版元：清文堂史料叢書第8刊
■刊行年：昭和49〜51年、函付
■サイズ：A5判

■状態：本文良好、後見返しの古書店シール貼付、函おおむね良好。

■内容：大阪千日前界隈は明治初年まで、刑場・火葬場・墓地などのほか、大勢の非人がたむろして住んでいる誠に気味の悪い土地であった。それが明治4年に刑場が廃止され、7年に火葬場と墓地が天王寺村へ移されたのを機に、急速な発展を遂げ、今日のような歓楽街に変貌してしまった。本書は、この千日前界隈を村域に含んだ旧難波村庄屋が、この界隈のことについて代官所または町奉行に提出した願書や届出を主とする。千日前界隈の往時を知る上で、これに勝る史料はないと言える。従来ほとんど忘れ去られていた往時の千日前の諸般の事項が明らかになるとともに、当時社会の最下層身分として賤視されていた非人の実体を究めるうえでも貴重な史料。